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十人十色の家族葬:藤原暢晃が紡ぐ心温まる葬儀エピソード

藤原 暢晃

フジワラ ノブアキ

趣味
バスケットボール
特技
大食い

明るく元気に楽しく!

私(藤原暢晃)は、葬祭ディレクターとして勤務しています。

葬儀業界での経験を通じて、多くの家族とその大切な時を共有し、それぞれに合ったお別れの場を提供することに専念してきました。

この記事では、私が関わった記憶に残る葬儀のエピソードと、それを通じて感じた仕事の大切さについてお話しします。

予算に配慮した火葬のみの直葬:心を込めたサービスのご提供

ご予算のご事情から、火葬のみの直葬にてお見送りをされるお客様でした。当時は、部屋が空いていればサービスで安置部屋を提供できました。

ところが、まとめて4件ほどの葬儀が入り、ご遺体を安置する部屋を2度、3度と追われ、(さいごは)パーテーションで囲ったスペースに。会館内で何度も移動を余儀なくされ、調整をはかりながら都度気まずそうな表情で移動のお願いをする私(藤原)に対しお客様は「お金なくてすみません。」と気遣いの言葉をかけられました。私たちの仕事はボランティアではないので致し方ないことですが、この経験はとても印象深く、ときどき思い出します。

家族葬での感動的なエピソード:認知症の母との最後の別れ

ご主人を亡くされた奥様は、認知症を患い施設に入居されており、ご長男・ご長女様のお話では葬儀への参列は難しいかもしれない、とのことでした。お子様とご親戚による家族葬が終わり、出棺となった時、施設のスタッフが車椅子に乗せて奥様をお連れになりました。

参列者が棺に手を合わせ、いよいよ火葬場へ向かう車へ乗せようとする際に、私(藤原)は車椅子の奥様の低い目線からは棺のご主人の顔が見えていないことが気がかりでした。認知症とはいえ奥様にご主人のお顔を見てもらい見送って欲しいと思い、急いで倉庫に走り、高さの低い棺の台を持ってきて「車に乗せる前に、ご主人をこの低い台に載せて、奥様にご主人のお顔を見てもらいましょう」と提案しました。

低い台に棺が移され、車椅子の奥様からもご主人のお顔がしっかり見えるようになりました。その時です。奥様が突然「お父さんっ」と声をあげられ涙されました。ご主人の見送りを理解したご様子でした。ご長男様・ご長女様も大変驚かれ、「お母さんがちゃんと見送れて良かった」とお礼の言葉をいただきました。

いま、葬儀は家族葬が主流となっていますが、限られた参列者と身内だけなのだから、できるだけ気遣いや遠慮がなく心残りがないようお見送りしていただきたい。喪主・ご家族に寄り添い、ちょっとした気配りも諦めずに提案することでお見送りが大きく変わり、納得感のあるものになる。それが、葬儀を支える立場としてとても大事であることを学びました。

その場、その場で与えられた仕事を精一杯やってるような状態だったんですけど、この仕事の大事さというか。何か分かったのはその式でした。

以来、入社10年、これが1000件近いご葬儀に携わってきたプロとしての私(藤原)の仕事の流儀となっています。

故人を偲ぶサプライズ演出:家族葬での特別な思い出作り

150人が参列する一般葬を担当したことがありました。

参列者のうち、故人様を直接知る人は何人いるんだろうか。

故人様が好きだった食べもの。趣味、こだわり・・・。例えば、焼香台に千鳥饅頭が置いてあれば、それから故人の好物や人柄が偲ばれたりするものです。

「故人様がお好きだったものはなんですか?」 と、家族葬の打合せの折にそれとなく尋ねたり、故人様のエピソードにふれる中で、喜んでいただけそうなネタをさりげなく拾っていきます。

 

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