今私は高齢者アパートの仕事をしております。

毎日西片江のアパートと、天神のマンションを行き来する毎日です。

相談者の方は本当にたくさんの悩みをかかえていらっしゃいます。

ご病気の方や、生活の悩みをかかえている方、

一番多いのは、息子さんのお嫁さんと折り合いが合わず、

暗い毎日を過ごしていらっしゃる方。

そして悲しい気持ちになったのは、ご自分は84になられる奥様からのご相談でした。

ご主人は90近く、入院と退院を繰り返しておられ、奥様は今までお世話になった愛する夫だから、

ご自分が誠心誠意尽くそうと、介護をしておられました。

ですが、入浴のとき、排泄の介助のとき、奥様はたくさんの部位を骨折されたのだそうです。

あまりにからだが痛むので、病院に行くと、お医者さまから骨折をされているので絶対安静ということで入院しないといけないようになりました。

ご主人はショートステイに行くことになりましたが、規律で10日間しか泊まれません。

ご主人のことが心配で心配で、奥様は泣いておられました。

この電話相談を聞いていても、奥様の時系列は少しぶれておりました。

ただ、愛するひとのお世話を自分も高齢であるため、限界を感じてしまったという切実な思いが、

伝わってまいりました。

身体は衰えても、ご相談者の奥様にとって、ご主人に対する愛情は、

少しも衰えていないというのが、

素晴らしくて、でもそれは悲しいことだと感じました。

その後、奥様からのご連絡はありません。電話をかけてもでられません。

 

ショートステイ先を転々とするご主人と、介護の時に骨折してしまわれた奥様の

少しでも支えになってさしあげることができたらと思っております。

そして全てのご相談の電話に対して、少しでもお力になってあげたいと

今の仕事に対して真摯な気持ちでおります。

 

ともしび 和田律子