当然の訃報に驚かれる方も多いと思います。
ただ、その後いざ参列するとなると多くの方が悩ますのが
「香典」の事ではないでしょうか?
私自身も母親を亡くした際に多くの方の香典に心から支えられました。
その経験と現場で見てきた事を踏まえて「これさえ知れば大丈夫」というよう
香典の基本マナーと何よりも大切な「気持ちの伝え方」について優しく解説しますね!
香典の本質は「支え合い」と「お悔やみ」
香典(御霊前)というのは、
故人を偲び遺族へのお悔やみの気持ちを形にしたものです。
そのものイコール葬儀費用の一部を負担するという
「互助の精神」もっと簡単にいえば「お互い様」の心が根底にあります。
正しい知識を持つ事は、遺族に余計な気遣いをさせず
あなたの気持ちをスムーズに伝える助けになりますよ!
押さえて安心!香典マナーの基本3点
具体的な不安を解消する為の実践ポイントです。
金額の目安:関係性で考える
近親者・上司→10,000円~30,000円
友人・知人→5,000円~10,000円
同僚・近所:3,000円~5,000円
※ただし香典は地域差が大きいため、ご自身の環境を考慮して
無理のない範囲で包みましょう。
繰り返しますが、大切なのは「あなたの気持ち」です!
香典袋の選び方・書き方
袋の種類
宗教不問で無難な「御霊前」がおすすめです。
蓮の花など弔事用の無地デザインを選びます。
水引は黒白または双銀(関西は黄白も)の結び切りが基本です。
中袋の書き方
表面:金額は大字で書きます。(例:金伍仟援 金三萬圓)
裏面:フルネームと住所を丁寧に書きます。
連名の場合に関しては代表者一名を中袋に書いて全員の名前を別紙に書くとよいでしょう。
お札と渡し方についてのポイント
お札:めでたい席の時とは異なり、新札は避けます。
いくら新札でなくてもいいからといって汚いお札は不向きです。
入れ方は肖像が表向き、
またどうしても新札しかない場合は三つ折りをしてから入れましょう。
渡し方:袱紗(ふくさ)に包んで持参して、受付にて渡します。
盆の上に置くか、手渡しをします。
遺族の立場から言えば、大切なのは気持ち!
私が母親を亡くした際、わざわざ友人が遠くから駆けつけてくれました。
そこなんです、遺族が最も嬉しいのは。
葬儀で失礼のないように振る舞いたいと思い、
マナーの本を熟読して向かう必要なんて全くありません。
形式に対して完璧にするのではなく、
「私はあなたの悲しみを分かち合いますよ!」という気持ちが何より伝わります。
しかし、いくら「悲しみを分かち合いたい」といって長々と話しかけたり、
個人的なエピソードを聞き出す事は控えましょう。
まとめ
香典は故人を偲び、遺族を支えるための大切な習慣です。
基本的なマナー(金額目安、袋の選び方や書き方、渡し方)を知るだけでも、
あなたの気持ちは必ず伝わります。
どうか皆さん、安心して参列してくださいね。
葬儀現役スタッフ 椋野