知っておきたい福岡の葬儀マナーとは? | 福岡の葬儀情報

知っておきたい福岡の葬儀マナーとは?

福岡は、九州の玄関口として昔から様々な歴史や文化を作りあげてきました。
特に地域コミュニティでは住民同士、絆が固いため、一つの葬儀でも大勢の方が手伝いに訪れる事もあります。
そんな団結力の強い福岡だからこそ、葬儀も福岡らしく地域性を濃く反映した葬儀スタイルとなっているのです。
そこで今回は、福岡の葬儀にスポットライトを当て
・福岡の葬儀文化とは?
・福岡の通夜及び葬儀の特徴
・福岡特有の香典についてのマナー
・福岡の火葬場の特徴
以上の4つのテーマに分け、1つずつ詳しく紹介していきたいと思います。

福岡の葬儀文化とは?

福岡では、昔から仏教の影響力が強く、仏式の葬儀を行う事が多いです。
その中でも、浄土宗や曹洞宗この2つの宗派は地域によって広く信仰されている傾向にあります。
なぜ、福岡では仏教の葬儀が多いのでしょうか?
まず、福岡は日本本土とアジア大陸をつなぐ玄関口として、昔から近隣国である中国や朝鮮半島などと文化交流を深めていきました。
6世紀頃、日本に仏教の教えが伝わり、その後日本各地に広がっていったのですが、その際、福岡は重要な拠点となっていたのです。
また鎌倉時代以降においては、先ほど挙げた曹洞宗(または臨済宗)や浄土宗が広がっていき、これらの宗派が福岡の地域社会に根強いた事により、現代においても未だに、仏教式の葬儀が主となっているのです。
ちなみに仏式での主な葬儀進行方法は僧侶を式場に呼び、僧侶による読経から始まり、焼香に進み最後に戒名の授与が行わるのが一般的です。
もちろん、福岡では仏式の葬儀が主流にはなるのですが、キリスト教の葬儀(カトリック及びプロテスタントの信徒を中心)も行われております。
無宗教の家庭も多いため、葬儀は信仰していなくてもキリスト教を選択される方もいます。
キリスト教だと、教会で執り行われるイメージがありますが、近年では各宗派にも対応できる葬儀社が増えているため、葬儀場で行う事も多くなっています。

福岡の通夜及び葬儀の特徴

それでは、福岡の通夜及び葬儀の特徴についても紹介致します。

福岡の通夜は、比較的カジュアル傾向

通夜は、故人様と最後の夜を過ごす最も大切な儀式となっています。
この事から通夜に参列する際、どのような形で参列すればいいのか悩まれる方も多いと思いますが、福岡の通夜は比較的カジュアルで参加しやすい雰囲気となっています。しかし、いくらカジュアルだからと言っても服装に関しては、親族及び近しい関係者の方は正式な喪服を着用する事が基本です。
また、故人と参列者の関係性にもよりますが、通夜の際「通夜ふるまい」といって、参列者の方に食事及び飲み物を振る舞う事が一般的です。
地域によっては、参列者をもてなす文化が強く、振る舞う料理の内容や準備に気を配る家庭も多いようです。
通夜の時間は基本、17時・18時・19時開式が多く、通夜が終わった後も参列者が残り、故人を偲び思い出を語り合う大切な時間となっています。

福岡も少人数制の葬儀スタイルが多い

次に、翌日行われる葬儀についてもご紹介します。
元々、福岡は地域間でのコミュニティが強いため葬儀を行う際、町内会及び近隣住民が葬儀運営に協力する事が多かったようです。
しかし、近年ではコロナの影響もあってか葬儀を行う際、家族葬のような少人数制の葬儀を希望される方が多くなっています。
また福岡では最近、このような時代に沿ったサービスを徹底している葬儀社が充実している為、遺族が「このような葬儀にしてほしい。」というような希望に沿った柔軟なサービスを提供できるように心がけています。
例えば、故人が生前好きだった音楽を流したり、スライドショーを上映するといったようなサービスは今では当たり前となっています。
つまり、福岡では時代が変わっても、葬儀をただ義務だからしなければいけないというものではなく、故人と地域との関係性を考え、地域特有の思いやりの気持ちで作り上げる葬儀という事は変わらないのです。

福岡特有の香典についてのマナー

香典を包む際、割り切れる数字を避けるなど葬儀に参列する際の基本的な香典マナーはあるのですが、それに加えて抑えておきたい知っておきたいポイントがあります。
通常、香典の金額というのは、故人との関係性により異なるのはもちろんなのですが、そこに加え、福岡では地域の感覚が反映される事もあります。
・親族関係・・約5万~10万 特に近親者においては10万円以上包むこともあります。
・友人・知人関係・・・約5千円~1万円程度が目安とされています。
・近隣住民・職場・・・個人名で包む場合は約3千円~5千円が一般的ですが複数名で包む際は金額を統一する場合もあります。
特に福岡では地域団結力がある為、個別に香典を持参しないようにしている所も多いです。また金額に関しても、香典の金額が多すぎると遺族に負担をかけるかもしれないからと、適切な金額に調整して持参するなど、遺族に対しての気遣いも大切にしています。
このように香典の金額をはじめ、渡し方や返礼品など福岡特有のマナーが存在している為、その習慣に対してはお互い柔軟に対応する事が大切なのですが、
万が一、どのようにすればいいか迷った場合は、直接葬儀会社や参列する地域の方に相談する事により、失礼のない対応をする事ができます。

福岡の火葬場の特徴

福岡県内各所には、約45もの火葬場が存在しています。
特に福岡市や北九州市を含む広範囲の地域では、各所に火葬場施設が整備されている為、全国的にみても比較的、火葬場予約が取りやすくなっています。
また、火葬場は市営及び広域事務組合が運営しており、中には火葬場の敷地内に葬儀場が併設されている所もある為、通夜・葬儀・火葬と一連の流れを一か所で完結する事も可能です。
敷地内に葬儀場が併設されていない場合でも、近年では家族葬や現代の多様な葬儀スタイルに対応している火葬場が多くなっている為、故人が火葬炉へ行く前に僧侶が火葬場まで足を運び「炉前読経」を行う事もあります。
この炉前読経の意味としては、仏教の教えに基づき火葬直前に読経通じで、故人様が迷われる事なく成仏できるようにと導く事が目的となっています。
炉前読経を希望する際は、葬儀社及び僧侶へ事前に相談をして、地域の習慣や宗派に合わせ行ってください。

福岡の葬儀マナーまとめ

今回は、知っておきたい福岡の葬儀マナーについて紹介いたしました
福岡は昔から、地域コミュニティでは地域・住民同士の団結力が強いため
通夜・葬儀マナーに関してもそれに合わせてこだわりのあるものになっています。
しかし、団結力の強い地域コミュニティ文化を残しつつも、時代と共に葬儀スタイルも多様化しています。宗派も仏式が多いのはもちろん、キリスト教式の葬儀も行われている為、伝統と近代的なニーズが共存するような形で葬儀も変わっているのが特徴です。また近代的といえば、葬儀も一般葬をはじめ家族葬や直葬といった少人数制の葬儀を希望れる方も多くなっています。
福岡で葬儀をされる、また参列する際は一度、福岡ではどのような葬儀スタイルが主流なのか確認してみてください。

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