家族葬で後悔しないために事前に決めておくべきことチェックリスト

近年、大切な故人を少人数だけで見送りたいという思いから
「家族葬」という葬儀形式を選ぶ方が多くいます。

費用面においても「一般葬」と比べて安い傾向にあるため、
「家族葬にしてよかった。」と思われる方がいる一方で、
「家族葬にしなければよかった。」という残念な声を耳にする事も少なくはありません。


家族葬を行う際は、事前にしっかり準備・注意すべきポイントを押さえておく事により
後悔やトラブルを未然に防ぐ事ができます。

そこで今回は、家族葬で後悔しないために
・家族葬を選ぶ前に考慮すべき3つの項目とは!
・費用の目安及び事前見積もりの注目ポイント!
・家族葬を行う上でよくある質問とその答え
以上、3つの項目に分けて一つずつ詳しく紹介していきます。

家族葬を選ぶ前に考慮すべき3つの項目とは!

それでは早速、家族葬を選ぶ前に考慮すべき項目3つをあげていきます。

故人の遺志を尊重する

御存命の場合は葬儀や死後はどのような対応にするのか本人の意見を聞き、
希望を把握しておくと、亡くなった後スムーズに葬儀内容を決める事ができます。

既に亡くなってしまっている場合は、
遺言書やエンディングノートのような記録がないかを探し、
万が一みつかれば故人の希望を精査して考えます。

その上で故人の意向と、家族の希望をしっかりと話し合い全員が納得する形になるように話し合う事がポイントです。
故人の遺志を尊重するという事は、残された遺族の方達が生前、故人を大切にしてきたという証にもなるため、重要になってきます。

家族と親族の話し合い

家族葬に決定する前は、全員が納得できるよう家族や親族で話し合いをする事が重要です。
(話し合いのポイント)
①故人の意向の確認・共有
先ほども紹介したように故人が生前、葬儀について希望している事はなかったかみんなで確認する事で、家族間の意見が相違していないか防ぐ事ができます。
②参列者の範囲の決定
少人数で行われる家族葬は当然、参列者の数も少なくなる為、誰を呼ぶのかも事前に決めておく必要があります。
家族・親族だけにするのか、もしくは知人や友人にもお知らせするのか参列者の範囲を明確にして、トラブルを未然に防ぐように話合いしておくと安心です。
③誰がどの役割で動くのか決める
家族葬で行う事が決まった後は、準備や進行など誰がどの役割を担うのか決める事も重要です。
具体的な例をあげると
・葬儀会社との連絡担当
・家族葬の受付・参列者対応者
・後日、弔問客への対応者
家族・親族間で担当する場所を決める事により責任の所在が明確になるため、葬儀進行についてスムーズに進める事ができます。
また、一人に負担が偏るとそこからトラブルに発展してしまう可能性もでてきますので、できるだけ公平になるような役割分担をする事が大切です。

費用の目安及び事前見積もりの注目ポイント!

家族葬を行う上で、費用面も後悔やトラブルにならないようにする事が大切です。

家族葬の費用目安

家族葬の平均的な費用は日本ベースでみると約50万~150万程度と言われています。
(内訳)
・基本費用:約30万~70万(祭壇・骨壺・棺・遺影写真といった基本的なセット)
・火葬費用:約5千~10万円(自治体・施設によって料金は大幅に異なります)
・式場費用:約5万~20万円(家族葬用の葬儀会場および式場の相場です)
・返礼品費用:1人あたり1千~3千円程度

事前見積もりで注目すべきポイント

多くの葬儀社はパッケージプランがあるのですが、
プラン内で全部まかなえると思ったら大間違いです。


パッケージプランに入っているのは基本、上記で紹介した「基本プラン」の内容の場合が多く、
別途「お花代」「音響設備」といったものが請求される可能性もでてきます。

また火葬場関連の費用も地域や施設によって大きく異なってくる為、
葬儀社へ事前に、具体的な料金を提示してもらっておくと安心です。

更に家族葬をする場合、飲食費や返礼品の数は参列者の人数に比例して増加するのですが、
葬儀に参列しなくても後日、弔問のために自宅を訪れる方もいる可能性を考慮して、
多めに見積もりしておく事をおすすめします。

家族葬を行う上、事前に決めておくべきチェックリスト

最後に、家族葬を行う上で事前に決めておいた方がいいチェックリストを紹介します。

1基本方針の決定
・故人の意向に沿った葬儀にする
・家族・親族間で家族葬になる事を共有する
2参列者の範囲の決定
・家族葬参列者の範囲をどこまでにするのかを決める
(家族・親族に限定するのか友人・知人まで呼ぶのか)
メール・電話・書面など、どのような手段で通知するのか決める
3費用・予算の決定
・家族葬全体の予算決め
・複数の葬儀社から見積もりを請求して、比較検討する
・葬儀社決定後費用の内訳を確認していき、追加費用が発生するのか確認する
・支払方法・分割払いが可能か確認
4葬儀の規模・内容の決定
・葬儀社を決める
・家族葬の規模を決める(家族葬と一口に言っても火葬式・簡易式などもあります)
・家族葬で、宗教的な儀式を取り入れるのか決める(宗教者を呼ばない事も可能です)
・式場及び火葬場所を決める
・葬儀中、流してほしい音楽やムービーなどがあれば相談して決める
5葬儀後の手続き及び弔問及・香典対応の決定
・役所へ死亡届提出 ※通常は依頼する葬儀社が代行してくれます
・遺品整理及び供養方法を決める
・葬儀後の弔問を受け入れるか決める
・後日行われる法要やお別れの会を実施するのかを決める
・参列された方への令状・挨拶の送付作業

以上のチェックリストを元に家族・親族間でしっかりとどのように進めていくのか話し合いをする事がポイントです。
準備しておく事で慌てる事なく故人が生前、臨んだような家族葬を行う事ができるのに加え、故人と向き合える大切な時間になるのではないでしょうか。
※あくまでも葬儀一連に沿ったチェックリストであるため、ここからオプションを加える事でやるべき事も増えてくる事だけご了承ください。

家族葬で後悔しないためにまとめ

家族葬を行う上でも、事前に決めておくべき項目がたくさんある事が分かったと思います。
やるべき事をスムーズに進めていくために重要なのは、家族や親族間での話し合いであり、さらに故人の意向と現実的なバランスをうまくとる事が大切です。
話し合いをするからには当然、意見が割れる可能性も出てきます。
しかし、お互いの意見に耳を傾けて思いやりの心を持つ事で、葬儀をスムーズに進めるだけではなく、後悔やトラブルを防ぐ事ができて全員にとって納得のできる家族葬が実現できます。
皆様もぜひ、事前の話し合いを大切にしてください。

葬儀会社現役スタッフ椋野

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