家族葬と一般葬の違いを解説!人数・費用・マナーはどう変わる? |

家族葬と一般葬の違いを解説!人数・費用・マナーはどう変わる?

近年、新たな葬儀スタイルの一つとして耳にする機会が多い「家族葬」。
家族葬が増えている背景には、社会的・文化的な変化が大きく影響しているといわれています。
そこで今回は、

  • 家族葬と一般葬の違いとは!
  • 家族葬と一般葬で異なる人数・費用・マナーに違いがある?
  • 家族葬・一般葬、それぞれのメリット・デメリットとは!

3つの項目に分けて、紹介していきますのでぜひ、ご覧ください。

家族葬と一般葬の違いについて簡単に紹介

はじめに、家族葬と一般葬の違いについて簡単に紹介致します。

家族葬の特徴

家族葬とは、家族や親族及び故人と生前親しくしていた友人・知人のみ集まって故人と最後のひと時をゆっくり過ごし見送りたい、誰にも邪魔されずプライバシー保護に重点を置き、限られた人数で行う葬儀です。
家族葬は感染症が流行った後、急激に増えたのですがそれ以外でも、少子高齢化に加え、核家族化が進んだ事により、希望される方が多くなっています。
通夜をはじめ、翌日の葬儀進行方法については特に一般葬と変わりないのですが、参列者が少人数になる為、費用に関しては一般葬よりも安価に住む事が多いです。

一般葬の特徴

家族葬とは違い、一般葬は特に参列者の制限がないため生前、故人または家族の友人、職場の関係者、住んでいる地域によっては近所に住んでいる方など幅広い範囲の方が参列する大きな規模の葬儀です。
先ほどご紹介したように通夜をはじめ、葬儀の進行方法については特に違いないのですが、宗派ごとの作法及び儀式を重視した形式で行われる事が多いです。

家族葬と一般葬で異なる人数・費用・マナーに違いがある?

家族葬・一般葬それぞれの人数・費用・マナーについて紹介致します。

家族葬の参列人数、費用、マナーについて

家族葬の参列人数

家主に参列するのは、家族及び生前故人と親しくしていた友人・知人の数名で、平均的な参列者の人数は約30名以下と言われています。
もちろん30名を超えても特に問題はないのですが、葬儀社によっては30名を境界線にしてプラン内容が変わる可能性もある為注意が必要です。
(例えば30名以下は家族葬・31名以上は一般葬など)

家族葬の費用目安

家族葬の平均的な葬儀費用は約110万円~150万円と言われています。
あくまで平均的な葬儀費用であり、選ぶプランによっては安くなる可能性もあります。

(内訳)

  • 葬儀の基本的な費用(棺・骨壺・祭壇など)・・・約30万~50万円
  • 会場費・・・約5万~20万円
  • 飲食代(通夜や葬儀後に食事をされる際は参列者分全て)・・・約5万~20万円
  • 返礼品・・・約3万円~10万円
  • 火葬料・・・2万~10万円 (その地域の火葬場によって料金は異なります)
  • 宗教者へのお布施料・・・5万円~20万円

家族葬の基本的なマナー

こちらでは参列者・遺族の立場に分けてマナーを紹介します。

参列者の立場としてのマナー・・・家族葬に参列してほしい方には、明確に報告が行く為、声がかかってない時は参列する事は控えます。
葬儀に参列する代わりに、後日個別で弔問及び香典を送る事で故人を偲ぶ事ができます。

遺族の立場としてのマナー・・・参列してほしい方に報告をする際、「家族葬で執り行います。」と家族葬を強調する事をお勧めします。
また家族葬後、弔問や香典を受け取る機会がでてくるのですが、受け取らない場合は「お気持ち感謝致しますが、既に葬儀は終わりましたので気持ちだけありがたく頂戴致します。」と伝えるのが適切です。
ちなみに別途費用はかかってしまいますが、後日「お別れの会」「偲ぶ会」を開く事も可能です。

一般葬の参列人数、費用、マナーについて

一般葬の参列人数

家族葬で紹介したように31名以上を一般葬としている葬儀社もあるため、一概に参列人数を把握する事はできません。
特に現役の社会人だった方の葬儀では、社員や取引先関係の方も参列する可能性があります。
さらに、地元で影響力のある人物及び会社の経営者の葬儀になると大規模な一般葬となる為、人数も100名~300名と増えます。
しかし、一般葬だからといって人数を制限してはいけないという事はなく、最近では感染症の流行やライフスタイルの影響もあるため、一般葬でも50名以下の少人数で行うケースもあります。

一般葬の費用目安

小・中・大と参列者の人数規模にもよりますが、約100万円~200万円程度となっています。
(内訳)
葬儀の基本的な費用(棺・骨壺・祭壇など)・・・約50万~100万円
会場費・・・約10万~30万円
飲食代(通夜や葬儀後に食事をされる際は参列者分全て)・・・約10万~30万
返礼品・・・約10万~30万円
火葬料・・・2万~10万円 (その地域の火葬場によって料金は異なります)
宗教者へのお布施料・・・5万円~20万円
その他の費用として会葬礼状の印刷費及び、遠方から来られる遺族の移動費などが発生する場合があります。

一般葬の基本的なマナー

家族葬と同様、参列者・遺族の立場に分けてマナーを紹介致します。
参列者のマナー・・・参列する際は可能な限り時間厳守で行動するのが最大のマナーです。また、どうしても参列できない場合や遅刻する場合は事前に連絡する事をおすすめします。


遺族者のマナー・・・遺族は葬儀進行時、中心となって動かなければいけない為、事前に葬儀社と十分な打ち合わせをしておく事が大切です。
親族が多い場合は、自分一人で動くのではなく周りのサポートをお願いしておくとスムーズに動く事ができます。

家族葬・一般葬、それぞれのメリット・デメリットとは!

家族葬と一般葬、それぞれのメリット・デメリットについても紹介します。

家族葬のメリットデメリット

メリット・・・少人数制の葬儀なので、式全体が比較的シンプルになります。
この事により、葬儀の準備・参列者の対応といった負担が一般葬よりも減ります。
さらに、祭壇や飲食など簡略化し自由な葬儀進行スタイルに変更する事ができるため故人との最後の時間をゆっくり過ごせます。
デメリット・・・今でこそ当たり前になりつつある家族葬なのですが、地域や文化によっては理解されにくい葬儀スタイルになります。
その為、葬儀後に故人が亡くなった事を知るなど、参列のお知らせをしない事によって誤解や不満を招く可能性も出てきます。
また家族葬希望していても、交友範囲によっては参列者が増えていき、結局一般葬に近い規模になる場合があります。

一般葬のメリットデメリット

メリット・・・家族葬とは違い、広い範囲の人々が参列するため生前、故人がどのような思いで生きてきたかなど共有できます。
また葬儀進行では仏教・神道・キリスト教など、宗教的慣習を尊重しながら故人を見送る事が可能です。
(デメリット)
家族葬とは違い多くの方が参列するため、葬儀会式までにかかる準備及び運営が大変になる上、参列者側の事情に配慮する必要があります。
例えば日時や時間、さらには遠方から参列する方のために場所選定という作業も出てきます。

家族葬と一般層の違いまとめ

家族葬は少人数性でシンプルですが遺族の負担が少ない分、周囲への伝え方に配慮しなければ誤解や不満を招く可能性があります。
一方、一般葬も多くの方に故人を偲んでもらえる分、日時や時間、葬儀場所の選定など葬儀に向けて考える事がでてきます。
しかし、一番大切な事は、故人がどのような葬儀を望んでいたか考える事がです。
近年では故人の意向を書き残せる「エンディングノート」も売られているので、そのようなノートを活用するのもおすすめです。

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