近年、家族やごく親しい人達のみで見送る事ができる家族葬が注目を浴びています。
しかし実際、家族葬の流れや準備について理解されている方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は家族葬の流れの説明や葬儀社選び、必要な手続き関係に注目して
・一般的な家族葬の流れとは!
・葬儀社選びのポイント、葬儀後までが大事!
・これだけは大切、必要な手続き関係とは!
以上3つのテーマに分けて一つずつ、紹介します。
一般的な家族葬の流れとは!
①臨終後の対応(亡くなった場所により違います)
・医療施設(病院など)
医療施設で亡くなられた場合、担当医師が「死亡診断書」を作成して施設側が直接、遺族に手渡してくれます。
場合によっては死亡診断書を施設スタッフが代理で受け取り、後で家族の方に渡す事もあります。
・介護施設(老人ホームや特別養護老人ホームなど)
常駐医師がいない場合、施設側がかかりつけ医へ連絡、かかりつけ医が訪問後に死亡診断書を作成します。
深夜や緊急を要する場合は、最寄りの病院へ連絡して医師に対応してもらう事もあります。
※注意してほしいのが、死亡した状況に不審な点があると判断された場合、警察や検視官が関与するケースになるため、病院側が対応できない可能性もあるという事です。
その際には検視及び解剖の必要が生じる事がありますが、通常の場合は医師が診断書を発行するのでご安心ください。
②葬儀社への連絡
事前相談などで、すでに葬儀社が決まっている場合は速やかに連絡をします。
その際、搬送先(自宅・安置施設・葬儀会場)加え、搬送時に一緒においてほしい物品(愛用品や写真)や服装は葬儀社に伝えておくと安心です。
③ご遺体の搬送・安置
ご遺体は自宅及び安置施設(葬儀社など)に搬送されます。
自宅安置の場合・・・
ご遺体を安置する場所を決めて、清潔なシーツや布団を準備します。
和室であれば畳に直接布団を敷いて、仏具や遺影などをおけるスペースを確保しておくと安心です。
葬儀社などの施設の場合・・・
施設ごとに面会時間や供物の持ち込みをはじめとするルールがあるので、指示に従います。
④葬儀の準備(日程や宗教者の決定)
葬儀社決定後は葬儀の日程や場所、規模を決めなければいけません。
受注スタッフが細かい打ち合わせをするので要望がある場合は、この時点で伝えておくと安心です。
また大体のスケジュールが決まった後は僧侶や宗教者への依頼を行います。
・つながりのある寺院・宗教施設がある場合・・・
故人が生前からつながりのある寺院・宗教施設がある場合は直接、連絡をします。
・新たに依頼する場合・・・
地域の方に相談するのはもちろんですが宗教及び宗派が決まっている場合、家族の意向に応じて葬儀社が提携している寺院や宗教施設、僧侶を鄭杯する事も可能です。
※家族葬の場合、必ず宗教儀式を行わなければいけないというわけではないため「無宗教葬」を選ぶ事も出来ます。
その際は僧侶や宗教者への依頼はなく、献花やお別れの言葉だけで進行します。
⑤葬儀の準備(葬儀内容の決定)
葬儀場所・宗派が決定したら次の作業をしなければいけません。
・人数の選定
家族葬参列者の目安は約10名~30名程度が一般的となっています。
(もちろん故人の希望及び家族の事情によりさらに少人数の形式で葬儀を行う場合もあります。)
・式場の選定
人数が決定したら今度は、人数に応じた式場選びをします。
・遺影の選定
祭壇に飾る遺影の印刷も必要なのですが、加工や拡大をする事も可能です。
・供花・供物の準備
参列者から花や供物が届く場合は、受け入れる準備をします。
・参列者への連絡
参列してもらう方が決定したら電話やメール、また葬儀社が作成する案内状を利用してお知らせします。
※お知らせする際は日時や場所、宗派に加え服装関係についてもお知らせすると参列者の方も安心です。
・費用の確認
家族葬の基本プラン(会場・祭壇・司会進行の費用)に加え、オプション(プランに入っていない内容を依頼する場合)、火葬料や安置費用などの内訳を確認、最後に見積書を発行して費用の決定をします。
⑥葬儀日に向けての準備
・服装の準備
自身が着用する喪服ブラックスーツ、装飾品(数珠や黒いネクタイなど)を用意します。
・受付担当の決定と準備
参列に訪れた方のため、親族の中で受付担当者を決めておきます。
・式場の最終チェック
祭壇・席順・供物の位置など式場内配置場所の最終チェックを行います。
※いろいろ準備をしなければいけないため、何からはじめていいか分からない方も多いと思いますが、葬儀社がサポートしてくれる部分も非常に多いので、口コミや知り合いがおすすめする葬儀社を選ぶ事が大切です。
また、トラブルを防ぐためにも少しでも不安な事があれば葬儀社に積極的に伝える事をおすすめします。
葬儀社選びのポイント、葬儀後までが大事!
葬儀は故人にとっての人生最後の重要な儀式である事はもちろん、家族と過ごす最後の時間です。
そのため、葬儀社選びは葬儀をする上でも一番慎重に行う必要性があります。
費用面・アクセス面・サービス内容が充実しているかどうかを検討するのに加え、葬儀社に在籍しているスタッフの対応・事前相談のしやすさも葬儀社選びをする上で重要なポイントとなってきます。
また葬儀当日が過ぎればすべてが終わるというわけではなく、葬儀後は遺骨の管理や役所手続き、相続関係と様々な事務作業をしなければいけません。
葬儀後のサポートもしっかりとして家族のケアをしてくれるためにも、葬儀社選びは重要になってきます。
これだけは大切、必要な手続き関係とは!
ここでは簡単に家族葬を行う際に必要な手続き関係について紹介します。
死去後に必要な手続き
医師から死亡診断書を受け取ったら、役所へ死亡届を提出、その後葬儀社にて火葬許可書を発行してもらいます。
葬儀後の行政手続き
葬儀後の手続きはさらに複雑になりますのでぜひ、参考にしてみてください。
・戸籍抄本の所得
・年金停止手続き
・健康保険生命保険
・公共料金、銀行口座・不動産の解約及び名義変更
・遺言書の確認と検認手続き
・相続財産の分割協議
家族葬の流れまとめ
家族葬は家族や親族、親しい知人・友人だけで静かに見送る事ができる現代ではなくてはならないスタイルの葬儀です。
しかし、その一方で家族葬は一般葬と同じように事前の準備及び手続関係に迅速な対応が求められます。
また、葬儀社選びに関しては事前相談を活用して本当に信頼できる葬儀社をみつける事が鍵となります。
家族葬の準備や手続きに関して少しでも皆様のお役に立てればと思います。