家族葬とは? 気になるメリット・デメリットや費用を解説 | 家族葬について

家族葬とは? 気になるメリット・デメリットや費用を解説

近年増加傾向にある「家族葬」ですが、
家族葬とは実際、どのように行われる葬儀スタイルなのかわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、この「家族葬」について

  • 知っておきたい家族葬の基礎知識やマナー
  • 家族葬の特徴、費用について
  • 家族葬のメリット・デメリット
  • 家族葬を選ぶ上での注意点

この4点に絞ってご紹介致します。

知っておきたい家族葬の基礎知識やマナー

家族葬を選ぶ上で知っておきたい基礎知識についてご紹介致します。
参列者が親族や親しい友人、また関係が深い方のみで行われる事が基本なので、参列者は10名~30名程度です。
また葬儀進行方法も通夜にはじまり、葬儀や告別式、火葬という流れは一般葬の場合と特に変わりないのですが、その中で生前故人が望んでいた葬儀進行(音楽やDVDを流したりする)を取り入れる事が可能なので、柔軟な対応ができるのも家族葬のいい所の一つとなっています。

家族葬の特徴、費用について

家族葬の在り方は、決して一つだけではありません。
その家庭・地域の事情によっても異なる事を前提で紹介するとまず、
一番の特徴は参列される方が少人数(数名~十数名程度)という事です。
参列者の人数が少ないとその分、大きな会場・祭壇、食事提供なども減るため、通常の葬儀費用も比較的抑えられます。
ちなみに家族葬の費用についても紹介しておくと、約50万程度と言われています。
しかしこれはあくまでも目安であり、プランナーが希望予算に応じて相談に乗る事も可能なのでご安心ください。
また一番の特徴としては、なんといっても近い親族で過ごせるため、一般の参列者訪問時の対応や周囲の目を気にせずにゆっくり故人様とお別れできる点です。

家族葬のメリットとデメリットを知る!

ここでは、家族葬を行う上で知っておいた方がいいメリットとデメリットについて紹介します。

家族葬のメリット

柔軟な対応ができる家族葬は、現在多くの家族に選ばれている為非常にメリットが大きいのが特徴です。
しかしメリット挙げてしまうときりがない為、代表的な点を紹介致します。

① 柔軟な対応の実現

大きな葬儀になれば、それなりの葬儀スタイルに沿って葬儀内容を決めなければいけないのですが、家族葬では、個々のニーズに合わせた理想的な葬儀が実現できます。
例えば同じ宗派の葬儀であっても、宗教的な儀礼を簡略化(本来は、宗教に基づいて読経・お経が長時間に渡って行われる事が多い)を図る事が可能です。
葬儀を簡略化する事により、故人様が生前好きだった音楽やDVDを流す、故人様へ向けて手紙を読み上げる事もできるというように、全てを自由に決められるので、故人様とゆっくり時間をかけてお別れをする事ができます。

② 葬儀費用の大幅削減

家族葬を選ぶ際に、嬉しいのが葬儀費用の面が比較的安価な点ではないでしょうか。
家族や親しい友人など、限られた範囲で行われる為、当然会場・飲食・返礼金が一般的な葬儀時よりも価格を抑える事ができます。
葬儀を行う上で費用面に不安を覚える方も多いと思うのですが、家族葬であれば費用面でも家族の理想の予算に沿う事が可能です。

③ プライバシーの保護

小規模で行われる家族葬には、会社・知人関係の参列者の訪問がないので、
喪主・親族が周りの方に気を遣う必要がありません。
また、大規模な葬儀はメディアに取り上げられる事もあるのですが、家族葬は外部の注目を避ける事ができるため、故人のプライべートな部分が公に公開される事はありません。
つまり、他人の目を気にせずに故人様と最後のひととを過ごす事が出来るのです。
周囲を気にせず、最後のひと時を家族だけでゆっくり過ごしたいという方には適した葬儀スタイルです。

家族葬のデメリット

家族葬にはメリットが多いのですが、残念ながらデメリットもあるのが現状です。
こちらに関しても3つに絞って紹介致します。

① 香典及び支援が減る傾向にある

全体的な規模も小さい家族葬は、参列者の数も極端に少なくなるため
一般の葬儀に比べて当然、香典や支援金が少なくなります。
また一般葬の場合、香典の金額というのはある程度決まっている為、大体の金額が予測できるのですが、家族葬の場合は、香典を出す事によって遺族が迷惑に感じるのではないかと考えて品物を送るなどほかの方法をとる方もいます。
この事により、遺族が負担する費用が大きくなってしまう可能性がでてくるため、特に予算を重視している方が家族葬を希望される場合は注意が必要です。

② 葬儀後の弔問客対応が大変

家族葬だから参列できなかった方は、後日落ち着いた頃に遺族の自宅へ弔問に
訪れる可能性があります。
葬儀時であれば、一度に対応できるのですが個々で対応しなければならないので、
遺族がゆっくりと休む事が出来ない状況が続く事があります。

③ 周囲からの理解が難しい場合もある

家族葬という葬儀スタイルは、わりかし近年増えてきたものです。
ゆえに一般葬が当たり前であった世代の方や、伝統・習慣を重んじる地域の方に
とっては、理解しづらい傾向にあります。
家族・親族が知らなかった生前親しかった友人・知人がいる可能性もあり、
その方達から「なぜ、葬儀の事を知らせてくれなかったのか!」と責められる場合も
無きにしもあらずです。

家族葬を考える上での注意点

メリット・デメリットを踏まえた上で、家族葬で考えようと思われている方は
こちらの注意点をご確認ください。

① 葬儀形式の決定

家族葬はルールがない、つまり自由な葬儀を作る事が可能な為、葬儀の形式をどのようにするのかをあらかじめ決めておく事が大切です。
また、故人が生前好きだった音楽を流したい場合は、どのような音楽を好んでいたのかを知っておく必要があります。
最近では「エンディングノート」といって人生の終末期において、考えや希望を書き残せるノートも売っている為、事前に記しておくと家族葬をする際にあまり悩む事がないのでお勧めです。

② 参列者の選定方法

家族葬は参列するご遺族の数も限られてしまう為、あらかじめ故人様にとって
どの範囲までの参列者を呼ぶのか決めておく事が大切です。
また、決定後にはその参列予定の方々に対して、家族葬になる事を伝えておく必要があります。

③ 葬儀後の対応

こちらはデメリットでもご紹介したので話が重複してしまうのですが、
家族葬に参列されなかった方々が、後日個々で弔問に来る可能性もでてきます。
しかし、予め事前に葬儀後の報告・弔問方法をどのようにするか考えておく事によって、遺族の精神的負担を軽減する事ができます。


(まとめ)
結論からいくと「家族葬」は、故人様と最後のお別れを静かに、そしてゆっくり過ごしたい方々に適している葬儀スタイルです。
それゆえに、家族・親族以外での生前、親しかった友人・知人が参加できず、
最後のお別れができなかったという場合もあるので、その方々の配慮や、葬儀後の対応は、事前にしっかり考えておく事が大切です。

ご相談・お問い合わせ