大切な方を見送る時、できるなら少人数で静かに見送りたいと
思う方も近年、増えています。
しかしそれと同時に
「宗教者がいない葬儀で本当に故人成仏できるのだろうか。」
このような不安を抱える方も少なくはありません。
近年では無宗教葬や家族葬といったような、
本来の葬儀形式にとらわれないお別れ方法も増えてきたのですが、
結論からお伝えすると、宗教者がいないから成仏できないという事はありません。
今回は、「宗教者の有無と成仏の関係」や「心を込めた見送りがなぜ大切なのか」
この事について、できるだけ分かりやすくご紹介します。
現代では、宗教との距離感が人それぞれになった!
昔当たり前のように、
「葬儀というものには必ず宗教者を呼ぶもの!」というイメージがありました。
しかし現代ではどうでしょうか。
宗教との距離感が人それぞれになってきました。
ただそのせいで、「本当に宗教者を呼ばなくてもいいのだろうか・・・。」と
悩まれる家族も増えてきています。
そもそも、成仏の本来の意味は「心安らぐ場所へ向かう」「苦しみから離れて穏やかな状態になる」という意味があります。
宗派によってはもちろん、成仏についての解釈は違うのですが、
共通しているのは、故人が安心して旅立てるように願う気持ちが根底に
あるという事です。
供養の面でいくと、たとえばご家族が静かに手を合わせて祈る事や
生前のお姿を思い出しながら「ありがとう」「お疲れさまでした」と
声をかける事、このような行動一つ一つが、故人の旅立ちを支える供養となります。
どのような葬儀の形でも、心を込めて送り出す事が大切つ
葬儀の形というのはもはや、今では故人様やご家族が大切にしてきた
価値観によっても、変化していくものです。
お寺さんの読経はたしかに心地良いため、それを通じて落ち着くご家族もいます。
しかし、その時間を家族のお別れの時間にあてたいと無宗教で見送る方も
大勢いらっしゃいます。
葬儀は、故人を見送る時間であるのと同時に、
ご家族が気持ちを整えて現実を
少しずつ受け止めていく大切な時間でもあります。
もし、「葬儀はどのスタイルで行くべきなのか・・・。」と悩まれた際には、
故人がどのようなお別れを望んでいただろうというような事を改めて
振り返ってみてください。
まとめ
宗教者を呼ばないと、故人様は成仏する事ができないという事は
絶対にありません。
成仏に影響するのは式の形式ではなく、
故人を想い、心を込めてみんなで見送るという気持ちです。
大切な方を思う気持ちを軸にして選択すれば、
それが一番正しいものになりますよ。
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