福岡の葬儀・家族葬 施行事例

6人でゆっくり過ごした40分——司会を置かない一日葬

会場
和白会館
宗派
無宗教
葬儀形式
一日葬

午前10時。

司会者が開式を告げることはありませんでした。

この日、和白会館に集まったのは6名。ご家族が希望されたのは、決められた進行に合わせて席を立ったり座ったりするのではなく、それぞれが自分のタイミングで故人様のそばへ行き、手を合わせられるお別れでした。

予定表に記された10時から10時40分までの内容も、

「時間に決まりはございませんので、ご自由にお線香をあげられてください」

というものです。

故人様がお好きだったのは、緑茶とおしゃべり。

最後の時間も、誰かがマイクで進行するのではなく、ご家族が故人様のことを思い出し、話しながら過ぎていきました。

「何時からでもOKです」

前日の打ち合わせで、翌朝のお参りについて確認した際、スタッフからご家族へ伝えたのは、

「何時からでもOKです」

という言葉でした。

朝9時以降は自由にお参りいただき、11時少し前になったらスタッフがお声をかけ、祭壇の花を切って最後のお別れへ進む。

宗教儀式を設けないからこそ、「何時に何をしなければならない」という場面を増やすのではなく、出棺から逆算して必要な節目だけを決めました。

前日の午後には、ご家族立ち会いのもとで湯灌と納棺を行っています。

故人様には、ご家族が用意されたお洋服を着ていただきました。

その夜はご家族が会館に宿泊。

そして翌朝、改めて式を「始める」のではなく、すでに故人様のそばで続いていた時間の中から、そのままお別れの日が始まりました。

司会がいないから、スタッフも前には出ない

司会進行を設けないといっても、何の案内もないまま時間を過ごしていただいたわけではありません。

打ち合わせではスタッフから、

「司会進行とかはないんですけども」

と説明したうえで、出棺までは担当スタッフが付き、その都度必要な流れをご案内することをお伝えしていました。

主役になるのは進行ではなく、ご家族が故人様と過ごす時間です。

スタッフは、その時間を細かく区切る代わりに、次へ進む必要があるところだけをつなぎました。

午前10時からは自由なお参り。

10時40分頃になると、祭壇の花をお別れのために整えます。

準備ができたところでご家族へ声をかけ、花を手向けていただく。

そして11時20分の出棺へ。

進行をなくしたのではなく、進行を前面に出さない形で一日を組み立てました。

故人様の話をすることが、そのままお別れになった

施行後の記録には、ご家族が朗らかな表情で思い出を振り返っていたことが残されています。

故人様は、緑茶とおしゃべりがお好きだった方でした。

そんな故人様を囲む最後の時間に、ご家族がしていたのも、思い出を振り返ることでした。

たくさんの思い出写真も会館へ持参されていました。

「式の中で故人様を紹介する時間」を特別に設けなくても、一枚の写真を見れば、そのときのことを知っている人同士で話が始まります。

誰かが故人様の人柄を原稿にして読み上げるのではなく、故人様を知る6人が、それぞれ覚えていることを思い出す。

今回のお見送りでは、その時間の方が、ご家族が希望された形に合っていました。

話していた思い出を、最後は故人様のそばへ

10時40分頃、自由に過ごしていた時間から、最後のお別れへ移りました。

スタッフが祭壇の花を整え、ご家族が棺を囲みます。

棺へ納めたのは、花だけではありません。

ご家族が持参された思い出の写真。

故人様が生前に着ていたお洋服。

そして、おにぎり。

それまで「見るもの」だった写真も、最後には花と一緒に故人様のそばへ納められました。

当日の写真にも、白や黄色、紫の花の中へ、複数の写真立てが置かれている様子が残っています。

別の写真には、ラップに包まれた品をご家族へ手渡す場面も写っています。

ただし、この一日を特別なものにしたのは、品物の数ではありません。

写真も、お洋服も、おにぎりも、それぞれ故人様の暮らしにつながるものです。

自由に話していた時間の中で思い出していた故人様の日常が、最後には形のあるものとして棺の中へ集まっていきました。

40分を埋めたのは、決められた進行ではなく家族の時間

午前10時から10時40分。

一般的なご葬儀であれば、司会者の言葉やご導師のお経がしずかに流れる時間です。

今回、その40分に決められた進行は置かれませんでした。

ご家族が自由にお線香をあげ、故人様を見て、思い出を振り返るための時間として残しました。

おしゃべりがお好きだった故人様。

その最後のお見送りで、厳かな中での進行より、ご家族の間で交わされる言葉が残ったことは、今回の一日葬をよく表しています。

10時40分を過ぎると花を手向け、11時20分には出棺。

それまでの40分は、誰かに進めてもらう時間ではありませんでした。

故人様を知る6人が、それぞれの記憶を持ち寄って過ごす時間でした。

ご葬儀情報

  • 葬儀形式:一日葬
  • 会場:和白会館
  • 使用会場:第2式場
  • 宗教形式:無宗教
  • お別れ:2026年6月
  • 参列:6名

よくあるご質問

無宗教のお葬式では、どのように進めるのですか?

読経のかわりに、故人様が好きだった音楽やお写真、ご家族からのお別れの言葉などで時間を組み立てます。決まった形式がない分、ご希望を伺いながら一つひとつ内容を決めていきます。進行は担当者がお手伝いしますので、何も決まっていない状態からで大丈夫です。

遠方の親族が参列できない場合は、どうすればよいですか?

ご都合のつく方が集まりやすいよう、日程のご相談を承ります。当日ご参列がかなわない方には、後日あらためてお参りいただく形もございます。お花や弔電のご手配もお手伝いできますので、担当者にお申し付けください。

お花や供物を贈りたいのですが、どうすればよいですか?

ホームページの「お花のご注文」から承っております。お電話でもご注文いただけます。お名前の表記や式場へのお届けのタイミングもこちらで調整いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

福岡の葬儀社「天国社」

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