葬儀社天国社によるスタッフブログ

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  4. 福岡の家族葬:自分が親族になりきってお客様に寄り添うのが山下流です

前職は飲食業でした。葬儀業界へ転身した背景には、忘れられないエピソードがあります。それは、生き別れた父の訃報を受け悩みつつも一旦は葬儀への参列を拒んだものの、葬儀社の担当者から「故人のためではなく、見送るご家族のために来て欲しい」との電話を受けて葬儀に参列した思い出です。やり直しがきかない葬儀ですから、あの時意地を通していたらとても後悔が残ったと思います。電話をくださった葬儀社の方には今でも感謝しています。そして、自分もその方のように故人様やご家族を思いやることができる葬祭ディレクターになりたいと、一大決心し天国社に入社しました。

「なんでもいいよ・・・」とつれない返答で悪態をついておられたお子様の亡き父への想い

奥様と二人のお子様、お子様のご家族の5名でお父様を見送る家族葬を担当しました。

葬儀施行にあたっては、故人様を偲ぶお品の展示などをご提案したところ、

「なんでもいいよ」と、つれない返答をくり返し悪態をつく次男様。

故人様との関係性など知る由もありませんが、珍しい反応に少し戸惑いました。

いろいろと想うところがあったのでしょう。

通夜の後、ご様子をうかがいに会場へ行ったところ、次男様が祭壇に向かい、お父様の遺影を真っ直ぐに見つめてお別れをしておられました。

どんな態度をとろうとも、故人様への想いはあり、お見送りをされるものだなぁと印象に残ったご葬儀でした。

故人様の希望とご家族の想いを愛犬のフラワーアレンジメントに込めて

弔問客を含め、20名ほどが出席する家族葬でした。

故人様はまだお若く50代。病床では、元気になったら奥様と5匹の愛犬を連れて旅行に行きたいと話をしていたけれど無念にも叶わなかったと、とても悔しそうに奥様が教えてくださいました。

そこで、何かできることはないかと思案し、ワンちゃんのフラワーアレンジメントをサプライズでご用意しました。

参列者全員で棺にお花を入れるご納棺の際のことです。「故人様は愛犬を連れて旅行に出かけるの希望に病気と闘っておられたとお聞きしましたので」とアナウンスし、用意したフラワーアレンジメントを奥様にお渡ししたところ、それまで気丈に振る舞っておられた奥様が、突然泣き崩れられたのが印象的でした。

「おかげで、本当に良いお別れができました」と奥様やご家族、弔問のお客様からもお言葉をいただきました。

そんなありがたいお言葉を励みに、これからもご家族の想いによりそう家族葬をお手伝いしたいと思いました。

編集者情報:山下 徹(ヤマシタ トオル)

以前は営業部門に所属しておりましたが、現在は葬儀施行部門で働いています。

葬儀施行では、喪主様やご家族と長い時間ご一緒します。自分がお客様の親族だとなりきって、お客様に寄り添うのが私の仕事のポリシーです。一生に一度のやり直しがきかないご葬儀こそ、事前相談などで知識を得ておいていただくことも大切です。

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