葬儀社天国社によるスタッフブログ

告別の日
ご次男は、柩の前に立ち遺影写真の母に語りかけました。

几帳面で厳しかったけれど家族を大きな愛で支えてくれた母への想いを、溢れる涙をこらえながら語ると式場内からも嗚咽が聞こえました。

私を含めだれもが、お別れの言葉に心を揺り動かされたのだと思いました。


式進行に務めながら、ある事に気がつきました。

一週間後は母の日。
カーネーションを六名のお子様の手で柩の上に捧げて戴こう…


スタッフのSさんは、それがサプライズであることを察し目立たないよう用意してくれました。


出棺曲の『MOTHER』が流れる中、静かに柩が閉じられ最後に赤いカーネーションをお渡しすると、驚きまた涙を流されました。


御遺族の想いを真摯に受け止め、向き合う事で見えて来るもの。
出来ること。
スタートラインに立ったばかりの私が少しだけ解ったことです。

姪浜会館 小川