「おくりびと」がアカデミー賞に輝いて、世間に納棺師が知られるようになってしばらくたちました。近頃は納棺のお手伝いをさせていただく際にも話題にあがることもなくなりました。私共の仕事は、ご遺族の悲しみにそっと寄り添い、故人様のたびだちがやすらかでありますようにとお支度をさせていただくことですから、当時は少々とまどっておりましたが・・・・。

さて・・「おくりびと」が舞台になって帰ってきました。映画から７年後という設定です。納棺師を生業とし人生を歩んでいく主人公の気持ちと、私のこれまでを重ね合わせながら静かに観てみたいものです。　　姪浜会館　小川