葬儀社天国社によるスタッフブログ

愛する家族をある日突然に奪われることの衝撃は計り知れません。

依頼先のご自宅に近づくに連れて 深い悲しみの気配を感じます。
インターホンを押すのを躊躇っていると 御遺族が出て来られました。
待ちかねておられたのでしょう。

お顔やお身体に残る事故の傷痕。
それはどれほど 御遺族のお心を傷つけたでしょうか。。。。
ていねいにお手当てを行い お化粧で痛々しさが薄らいだ頃 隣室で御遺族がじっと見守っておられたのだと気付きました。

『もう 痛そうじゃないね…よかったね…』
『でも もう起きてくれないんだよね…』

穏やかな故人様のお顔は 御遺族の悲しみをやわらげ 距離を近づけます。
その為にも 御遺族の思いを受けとめ 御遺族と心をひとつにして故人様に寄り添うケアをさせて頂くこと。かたちがなくなっても 思い出と共に 心に残るラストメイクをする事は、私の大切な使命なのだと思います。 油山会館 小川嘉子