葬儀社天国社によるスタッフブログ

油山会館の坂口薫(さかぐちかおる)です。

はぁ~毎日寒くて寒くて、温泉大好き・南国大好きな坂口には厳しい季節です。

おこたの中でぬくぬくと、温泉饅頭と緑茶で和みたいな~としみじみ思う毎日でございます。

 

さて、本日の日記は、少々真面目に。

 

私がこの天国社に入社して1年と4か月ほど経とうとしています。

以前は東京で、英語講師や英語⇔日本語翻訳・字幕翻訳、通訳という仕事をしておりました。

福岡の地に一家で移住してきて転職活動をしたわけですが、もちろん経験を活かせる英語関係の仕事を探しておりました。

しかし、福岡には語学のスキルを活かせる仕事の絶対数が少なすぎる!!!という現実に直面し、仕事がなかなか決まらないという日が続いておりました。

そんなとき、ひょんなご縁でこの天国社を紹介されたのです。

それまでは、葬儀の仕事に就くなど、過去一度も考えたことはありませんでしたし、葬儀というものを仕事として関わるということは、私の人生では全く無縁のことだと思っていました。

というか、40年の人生の中で1ミリも脳みその中をかすめたことのなかった選択肢です。

でも私は即断るということはせずに、しばらく考えるてみることにしたのです。

「今まで一度も考えたことのない仕事の話が今私にきている。。。

これってどいういうこと? ひょっとしたら私に向いてるってことかしら。。。私にできるだろうと神様は思ってくれているってことかしら。。。?」

元来、好奇心旺盛で、人があまりしないようなことを好んでチャレンジする性格の私は、色々考えた結果、このお仕事のオファーを有り難く受けることにしました。

 

そして1年4か月が過ぎ、今この仕事についてどう感じているかというと…

結論は、

「こんな価値ある仕事は世の中そうは見つからない」

ということです。

人の死、というものを日々目の当りするということ、悲しみに暮れる人たちと日々接するということ、

どれをとっても一般生活ではなかなか経験することはありません。

そんな経験を日常的にしているだけでも稀有な状態ですし、

心の余裕をなくし半ば放心状態やパニック状態になっている人たちを少しでも癒してあげたい、などとおこがましいことはもちろん思っていませんが、

少しでもご遺族の役に立てたらいいな、どうしたらもっと役に立てるかな、

と自分の心の眼を全開にし、感性のアンテナを立てまくらなければ務まらない仕事ですから、

それはそれはチャレンジングでやり甲斐のある仕事です。

「こんな私でいいんだろうか。。。他の先輩方ならもっと上手なお見送りができただろうにな…。」

と自己嫌悪に陥ることが大半ですが、それでも最後にご遺族の方々から

「いろいろお世話になりました。」

「なにもかもしてくださって助かりました。本当にありがとうございました。」

と深々と笑顔で頭を下げられると、毎回涙がでそうになります。

今はまだこんな私だけど、1年後2年後にはもっともっとご遺族のお役に立てられるようになっていよう、気が引き締まる瞬間でもあります。

 

もし私が、いつか東京に戻ることがあったとしても、きっと私はまた葬儀社に転職すると思います。

定年退職するまでのあと約20年間という自分の時間を費やすのに、まったく惜しくない仕事だと胸を張って言えるからです。

 

これからも天国社の一員として、この仕事にプライドを持って日々精進していきます。

 

皆さま、風邪など引かないように。