父は少し前までいなかの教会で葬儀や埋葬のお手伝いをしていました。数日前、特老で息をひきとられた信者さんのお葬式を手伝ったときのこと。　96歳で天国に召されたおばあさんには身寄りがなく 父と教会役員数名での小さなお葬式をしたそうです。お手伝いの人はみんな80歳前後の高齢者ばかりで大変だったはずです。　その夜は新築したばかりの通夜会館で第一号のお通夜をしたそうです。　そして翌日、神父様や父たちの祈りに見送られ安らかに旅立っていかれたそうです。　　

きょう天国社でも一件の直葬（火葬だけの葬儀）がありました。　いろんな事情があってのご依頼でしょう。たとえお身内がおひとりであっても、 お顔を整え、お別れのお花をささげ、その日出社の社員全員でお見送りをしました。

父たちの小さなお葬式も天国社の直葬も亡き人を悼む気持ちに変りはありません。その事をもう一度見つめなおす父の背中でした。　小川嘉子