うだるような暑い日々。仏壇磨きをご依頼いただいたお客様にご挨拶まわりをしています。

お線香をあげさせていただいて、悲しみのご遺族にお悔やみの言葉をおかけしているのですが、仏具が違っていたり、揃っていなかったり、

失礼のないように、仏具の事をお話させていただいたりしております。

私は宮城で長いことお葬式にかかわるお仕事をさせていただいておりましたので、少し知識というものが身につきました。

お盆は、家族や親族が集まり亡くなった方があちらの世界から還ってくると言われてますが、私自身はお墓まいりに実家にも帰ってません。

仏さまの前で手を合わせ、お客様のご依頼でお墓を掃除させていただくとき、

ふと私の郷里のことを思い出したりいたします。

ホームシックではないのですが、少し哀しい気持ちになるのは、ご先祖供養は・・・とお客様にお話しながら、

自分はできていないことへの自責の念でしょうか。

思い出したら哀しくなるような思い出は、忙しい毎日の中で、汗と一緒に流しております。



福岡会館　仏壇部　岡善治