先日、博多湾の対岸にある能古島よりお迎えのご依頼を頂きました。

その時の忘れられない出来事です。 フェリーの乗務スタッフ、伺った施設のスタッフの方々の対応は、大変すばらしいものでした。

戻りの出港時間に間に合うようにしてくださり、限られた乗船台数の為、先に港で順番をとって頂いておりました。

故人様が103年の人生を過ごした島とのお別れの時、港におられた皆様が手を合わせてくださいました。

出港の時、三回の長い汽笛が鳴らされました。 乗務員の方々は、故人様のお乗りになられた寝台車に向かって、深い一礼をされたのでした。

厳粛でそして温かいお見送りに、震えるような感動を頂きました。 あの日の空と穏やかな海と汽笛の音を、生涯覚えていたいと強く強く思いました。

福岡会館 小川