葬儀社天国社によるスタッフブログ

先日担当をさせていただいたお葬儀の祭壇の中に 懐かしい花を見つけました。

その花を見ると 私が小学生の頃亡くなった 祖母のことをいつも思い出します。

祖母の出棺の時、母は花首だけにした一色の薔薇のみで 棺の中の祖母の全身をかざりました。

子供心にきれいだなと思うだけでしたが、この仕事に携わるようになってあらためて不思議に思うのです。

祖母が亡くなって通夜葬儀の準備と、母は限られた時間の中で 小さな田舎町でどのようにして一種類の薔薇をしかも大量に手配できたのかと。

いつか母に聞かなくてはと思いながらとうとうその機会を失くしてしまいました。

その花を選んだその時の母の思いや行為を 今となっては想像するしかありません。