福岡の葬儀・家族葬 施行事例
無宗教葬の進め方|宗教者の案内がなくても、参列者が迷わず故人を見送れる流れを整えた事例
無宗教の葬儀をご検討中の方から、
「宗教者による進行がない場合、参列者はいつ、何をすればよいのでしょうか」
というご相談をいただくことがあります。
読経や宗教者による案内がない葬儀では、参列される方が故人と対面する時間、お参りの方法、花を手向けるタイミングなどを、あらかじめ組み立てておく必要があります。
今回のご家族が希望したのは、宗教者を招かない一日葬でした。
打ち合わせで中心になったのは、祭壇や装いではなく、当日、誰が、いつ、何をするのかという進行です。
全員が着席してから始めるのか。それとも、各自でお参りしたあとに花入れへ進むのか。焼香と献花のどちらを候補にするのか。音楽をどの場面で使うのか。
参列される方が次の動きに迷わないよう、お別れから出棺までの流れを具体的に確認していきました。

着席して始めるか、各自のお参りから始めるか
最初に比べたのは、お別れをどのように始めるかです。
一つは、参列される方に席へ着いていただき、開式の区切りを設ける方法でした。
始まりの時間を明確にし、その後のお参りやお別れも、案内された順番に沿って進める形です。
もう一つは、開式という明確な区切りを置かず、早めに来館した方から故人と対面していただく方法でした。
この案では、まず各自でお参りをします。その後、時間になったところで担当者が声をかけ、祭壇の花を切り分けて、ご家族による花入れへ進みます。
打ち合わせでは、後者について、
来館する。
故人と対面してお参りする。
担当者の声かけで花入れを始める。
お別れを終えて出棺する。
というところまで順番を確認しました。
形式を自由にする場合でも、参列される方にすべてを委ねるのではなく、次の場面へ進む合図を誰が出すのかまで考えておく必要があります。
今回も、全員が着席して一斉に始める方法と、各自のお参りから始める方法を比べながら、当日の動きを具体化しました。
焼香と献花を比べ、お参りの動作を考える
続いて検討したのは、参列される方に、どのような形でお参りしていただくかです。
打ち合わせでは、焼香台を設けて焼香していただく方法と、一人ずつ花を手向ける献花の方法を比較しました。
宗教者が進行する葬儀では、読経や焼香の案内が、参列される方の次の行動を示すことがあります。
今回はその進行を前提としないため、故人の前へ進んだ方が何をするのかを、打ち合わせの中で考える必要がありました。
焼香であれば、焼香台まで進んでお参りする流れになります。献花であれば、花を受け取り、故人へ手向ける動作がお別れの中心になります。
今回、焼香と献花のどちらを正式な進行として採用したかまでは確認できていません。
ただし、両方を候補として比べたことで、参列される方のお参りをどのように案内するかが、当日の進行を考えるうえでの具体的な論点になりました。
音楽を、お別れの時間をつなぐ要素として検討
お参りや花入れの順番とあわせて、音楽の使い方についても確認しました。
打ち合わせで示されたのは、会場内で音楽を流し続ける方法と、最後のお別れに合わせて一曲を流す方法です。
宗教者の読経を中心に進行する場合とは異なり、無宗教の葬儀では、故人との対面や花入れの時間にも音楽を取り入れられます。
会場内で音楽を流し続けるのか。
最後のお別れに合わせて、故人にちなむ一曲を流すのか。
曲を選ぶだけでなく、どの場面で使うのかまで考えることで、お参りから花入れ、出棺までの時間をつなぎやすくなります。
今回のご家族からは、使用する音楽の候補としてクラシックが挙がりました。
実際に当日再生したことまでは確認できていませんが、打ち合わせでは、会場で流し続ける方法と、一曲を最後のお別れに合わせて使う方法の両方を検討しています。
俗名の位牌と後飾りは、進行とは分けて確認
当日の進行とは別に、葬儀後に形として残すものについても確認しました。
無宗教の場合、寺院から授けられた戒名や法名を前提としません。ただ、手を合わせる対象として位牌を希望する場合には、故人の生前のお名前で作る方法があることを案内しています。
俗名の位牌は、今回の打ち合わせで示した選択肢の一つであり、実際に作成したことまでは確認できていません。
四十九日まで自宅に設ける後飾りも別に検討し、今回は後飾りを設けない内容で記録されています。
花を手向け、好物を納め、棺を閉じて出棺へ
当日、祭壇には故人が好きだった柑橘類とコーヒーが供えられました。そのそばには、ご家族が持参した趣味の道具も置かれています。
最後のお別れでは、まずご家族が故人へ花を手向けました。
祭壇に供えていた柑橘類は一口大にし、棺へ納めています。
さらに花入れの途中で、故人が別の果物も好んでいたという話が出ました。そこでスタッフがその果物を追加で用意し、ご家族の手で棺へ納めていただきました。
花と果物を棺へ納めたあと、ご家族で棺の蓋を閉じます。
その後、棺を霊柩車へ移し、ご家族が送り出しました。
当日のお別れは、
花を手向ける。
故人が好きだった果物を棺へ納める。
ご家族の手で棺を閉じる。
霊柩車へ送り出す。
という一続きの行動として進みました。
宗教者による読経や儀礼ではなく、ご家族自身が行う動作によって、お別れから出棺までがつながっています。
無宗教葬で整えるのは「誰が、いつ、何をするか」
今回の打ち合わせでは、宗教儀礼の代わりになる一つの演出を選んだのではありません。
全員が着席してから始めるのか、各自のお参りから始めるのか。
参列される方には、焼香と献花のどちらを案内するのか。
担当者は、どのタイミングで花入れの声をかけるのか。
音楽を流し続けるのか、最後のお別れに合わせて一曲を使うのか。
花入れを終えたあと、誰が棺を閉じ、どのように出棺へ進むのか。
こうした人の動きと順番を組み立てることが、今回の無宗教葬の中心でした。
当日は、ご家族が花と故人の好きだった果物を棺へ納め、自分たちの手で棺を閉じ、故人を送り出しています。
無宗教の葬儀を検討する際には、祭壇や品物を選ぶだけでなく、来館してから出棺するまでの行動を順番に考えることが大切です。
誰が案内するのか。
いつ故人と対面するのか。
どのような動作でお参りするのか。
花入れから出棺へ、どのようにつなぐのか。
そこまで打ち合わせておくことで、宗教者による進行がない場合でも、参列される方が次に何をすればよいか分かる形で、お別れの時間を組み立てることができます。
ご葬儀情報
- 葬儀形式:一日葬
- 会場:油山会館
- 施行時期:2026年6月
よくあるご質問
無宗教の葬儀にも対応できますか?
はい、宗教者を招かず、故人の人柄や趣味、ご家族の希望を中心とした無宗教葬でお見送りできます。黙祷、献花、音楽、写真や映像などの思い出の紹介等を組み合わせた式を行うことが可能です。
無宗教葬では何をすればよいですか?
無宗教葬に決まった式次第はありません。開式、黙祷、故人の紹介、音楽や映像、弔辞、献花、お別れ、喪主挨拶などから、故人らしい内容を選びます。時間配分と参列者への説明を事前に整えることが重要です。
無宗教葬でも戒名や位牌は必要ですか?
無宗教葬では、戒名や仏式の位牌は必須ではありません。ただし、後に寺院墓地へ納骨する場合や菩提寺との関係がある場合は、寺院の条件を事前に確認してください。必要に応じて俗名の位牌や別の供養方法を検討しましょう。
福岡の葬儀社「天国社」
対応エリア:福岡市・春日市・大野城市・糟屋郡
お葬式のこと、どんな小さなことでもご相談ください。
24時間365日、専門スタッフがお受けいたします。




